アーサー・エドワード・ウェイト(Arthur Edward Waite)(1857-1942)
魔術名は Sacramentum Regis(S.R.)。
19世紀末から20世紀にかけての神秘家、アメリカ出身。幼い頃渡英し、以降イギリスで暮らす。
彼のスタンスはどちらかというと神秘的なものに懐疑的で、実践を行う魔術師というよりは神秘学の研究者という雰囲気がある。これは若い頃に死別した妹のために交霊会を催し、多くのいんちき霊媒師を見たからだとも言われている。
執筆活動も多くこなし、魔術、カバラ、薔薇十字団、錬金術、聖杯伝説など様々な分野で著書をなした。
1891年、黄金の夜明け団に妻と共に入団。翌年退団するが、1896年に復帰。復帰後に内陣へ参入し、1903年になると支持者を率いて聖黄金の夜明け団(The Holy Order of the Golden Dawn/H.O.G.D.)を創設し、夜明けの星団から独立する。
1909年、ウェイト版タロットを監修。翌年ライダー社から出版される。このためこのタロットはライダー版タロットとも呼ばれる。
1914年、聖黄金の夜明け団が解散。この時にウェイトは黄金の夜明け団時代からの資料を処分してしまう。
1915年、薔薇十字友愛団(Fellowship of the Rosy Cross)を創設。
1942年、(おそらくロンドンで)死去。