神京会
嘗て『水』を扱った暴力団。現在は公に存在しないが、その暗躍が噂されている。
2010年現在は様々な捜査の目をかいくぐり、尚も活動している。『水』の利用が主眼ではなく、ある事件の真相を追っている。警察や地鎮組織が行えない様な手荒な手法を用いる事で独自の情報を複数得ている。
1999年
元々は歌河原組の傘下組織あたる小規模の仁侠組織。1999年に急速に成長し、崩壊した。2000年当時は異能者を多く抱えていた。正しくは『じんけいかい』と読むが、『しんきょうかい』と読まれる事の方が多く、こちらが通称となっている。
急成長以前と以後では組織形態も性格も全く異なる。
- 規模
- 最盛期にはある程度の力を得ていた。直参7人。間接的関係も加えると300余名にのぼる。内十数名前後が異能者。
- 知名度
- 流行の様に現れて消えたため、直接関与していなければ人の記憶にはあまり残っていない。
崩壊
2000年。勢力を増した事自体は然程問題視されなかった。が、『水』を新しい麻薬としてを利用しようとしている事が明らかとなると、同業者や警察・調停者。最後には国まで動き、全面抗争状態に陥り壊滅する。
もちろん表向きには公的機関の関与は公開されていない。
総勢100余名ほどの犠牲が出ている。
水の麻薬
通称『ショックサイダー』。神京会の開発していた麻薬は、通常化合できない安価な四種類の覚醒剤を水により乳化させたもの。LSD並のハイタイムと、極端なリスクの少なさが売り。しかし、抑えた分の禁断症状は水にフィードバックし、蓄積(水に禁断症状を溶かし込んでその症状を先延ばし)しているだけであり、体内に蓄積する水のキャパシティが限界を超えると蓄積された禁断症状がリコイルし…。リコイルまでの期間は摂取した総量で決定される。2〜3度程度の摂取なら生きている間にリコイルが発生する事は無い。
幸いにもこの麻薬は出回ったとほぼ同時に潰された為、現在まで少なくとも一般市民には誰も禁断症状に陥った者は居ない。ただし、通常の透析では水は体外に排出されない為、摂取した者は殆どの場合一生爆弾を抱えて生きる事になる。
関連人物
- 大塚穂矢(おおつか・ほのや)
- 神京会のリーダーだった男。公には死亡した事になっているが、死体は確認されていない。
- 1999年当時は水について何の知識もなく、都合の良い道具としてしか認識していなかったが、現在はそれがどう言うものかを熟知している。
- 吹利を受け持つ陣内蒼助は彼の死亡の確認(確実な抹殺)を任務の一つとして帯びている。
- 二灰堂孝(にかいどう・たかし)
- 元幹部。行方不明。二灰堂チームと言う荒事専門のチームを編成していた。メンバーからは『斑目の頭目』と呼ばれていた。
- 獣の目をした少年
- 組織お抱えの異能者の一人であり、『二灰堂チーム』のメンバーだった。当時は『鷲の眼』や『獣の彼方』などと呼ばれ、正式な名前は無い。事件後は死亡した事として処理されている。現在は立川香方として生きている。
構成要素
- 二灰堂チーム
- 神京会の実行チーム。4〜5人の編成で、全て異能者。頻繁にメンバーの入れ替えが行われている。
- 目本チーム
- 神京会の営業チーム。まぁ営業と言っても手法は様々ですな。
- 拝谷チーム
- 神京会の下働き組織の一つ。元々の神京会(成長前)からあり、言わば前体制の残滓と言えるチーム。水とは直接関わっていない。
関連地名
- 名前
- 解説
関連組織
- (株)頬白運輸
- 主に清涼飲料水自動販売機の商品補充・管理の下請けを手がける会社。
- (有)前木製氷
- 製氷会社。
- 名前
- 解説
おまけ
組織レベル(S〜E) 規模:D 財力:C 土地:D 権力:D 影響力:C 発展性:B
- ランクの技能値換算(暫定)
S=24~ A=20~24 B=16~20 C=12~16 D=8~12 E=4~8
言及作品
- 作品名
- 解説