豊秋恵 TOYOAKI Kei

豊秋竜胆の内に棲んでいた第三の人格。正確には、高校時代に竜胆が作り出した人工人格である。

性格は至って『変』。喝采願望が強く、いろいろと凝った登場を考えたりする。

なぜ、竜胆がこんな人格を作り出したかというと、それにはれっきとした理由がある。高校時代に覚醒を果たした竜胆は、その強大な能力と自分の未熟な精神との不釣り合いによって、かなり精神的に圧迫され、人格崩壊の危機に陥った。それを防ぐ為に、守護霊にして本体であるラーフィスが、竜胆の人格の一部をコピーして、代理人として彼女を作ったのである。

こうして、数ヶ月の間、竜胆の精神は休息し、代わりに恵が竜胆として行動した。この措置のおかげで、竜胆は能力を制御出来るだけの精神力を身につけて復活したが、休息している間に、恵はいろいろな体験によってかなり『変』な人格になっていた。

この人格を消去する事も出来たし、今でもできるのだが、竜胆はあえてそうしないでいる。彼女のお陰で、今の自分が存在している事を知っているからである。

なお、最近ではかなり、竜胆と恵が融合しているが、それでも、時折、この人格が表面に出て来る。竜胆が変なときは、彼女が出て来ている場合である事が多い。『山』で湊川観楠氏を攻撃した時や、『パン屋』で妖しいスカウト活動などをしている時は、おそらく彼女の仕業である。(このあたり、過去の記述)

2006年現在、この人格が現れることは全くなくなっている。

なお、この人格の存在を知っている(恵の名を知っている)のは、殆どいない。高校時代の仲間たちと、更毬剽夜くらいである。

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