大上文書

大上文書

  • 獣人特殊部隊に関する情報が記載された極秘文書。
  • 原本の所持者は橋本朱敏
  • また複本の一部を熊谷敏美が所持している。
  • 隠し資金の他、解明できなかった霞ヶ池B文明末期の研究記録の在り処が記されている。
    • これは原本にしか書かれていない。
    • 所持者のおつむ的に価値はさっぱりわかってない。
 そこに書かれていたのは獣人一族の発見から調査、部隊編成に到るまでの一連の記録。
超古代文明の生きた遺物である獣人一族の研究結果、精神構造や肉体構成の解体図。
そしてこれを更に改造することにより結成された部隊の詳細。
 絶対服従させる為のマインドコントロール、電気ショックや水攻めなどの肉体的苦痛。
なおも抵抗する者には人質を使っての強制など。
二十六号まで居た隊員の内、8名は訓練中の強制や改造の段階で命を落とした。
 過酷な訓練と改造による絶対服従を叩き込まれ、激戦区や隠密部隊へと送られた
隊員達たちは華々しい戦果をあげるも、決して表立って評価されることはなく、
休むことなく酷使され、戦死、或いは行方不明となり、後にシベリア送りになった和清
を含む数名も帰還せずの文字だけが残されていた。
 第一号、『ロ・一番黒点号』
 毛並・黒、狼、本名・橋本伝二

 人間時の正面と横顔の写真、同じく裸の全身図の正面と背中。
背中にくっきりとつけられた『一』の焼印。同じく狼姿の写真。
体長体重や肉体特徴が克明に記されている。
 癖のある文字で行われた改造と、調整という名のほぼ拷問に等しい
記録が淡々と綴られている。

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