メデューサ

メデューサ Medousa

ギリシア読みに忠実に「メドゥーサ」とも言う。ギリシア神話のペルセウス冒険譚に出てくる魔物。

  • 出典においては、アテナ神の呪詛によって姿を変えられた人間の女性。
    • 頭髪のことごとくが活きた蛇に替えられている。
    • イノシシの歯、青銅の手や、黄金の翼までも備え持つとか。
  • その顔を見たものを石化する恐怖の容貌か、または見つめたものを石化する邪視の能力を持っているとされる。
    • そのためか、住処には石化した人間たちが幾つも転がっていると言う。

  • メデューサは人間が対決するべき大自然、または混沌の暗喩であるとする再解釈がある。
    • 物語られるものは生きていたメデューサではなく、その切り落とされた首でしかない。首は調伏された混沌そのもので、生のままの混沌に直に触れる機会は失われている。
    • メデューサに対する英雄ペルセウスは、メデューサに対する、法と秩序(nomos)の暗喩である。
  • 英雄がメデューサを退治するために利用した「鏡」が、直視できない事象を認識するための道具を暗示するものとされている。
  • メデューサ自身を、直視できないほどの美、矛盾を孕んだ美意識の象徴とする流れもある。

関連する用語

アテナ
美しい少女をこのような怪物に変えた女神。
エウリュアレーとステンノー
メデューサの姉。妹への所業を抗議しただけで怪物に変えられた。
ペルセウス
彼女を退治した人
石化の魔力が残っている
用語
解説

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その他

ピグマリオ
和田慎二によるコミック作品。邪悪の筆頭として登場
nethack
探索者(無敵)モードのプレーヤーさえもゲームオーバーに追い込む、強力な障害の一つ。対処法を心得ていればどうという相手ではなく「『spoiler』によって最もスポイルされたもの」と言われたりもする。

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http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2007/09/20070909.html#150000
高山宏が雑誌「現代思想」1987年5月号に「ワールド・メタファー(表象批判の寓話)」と題した一文を寄稿。メデューサ神話の再解釈について紹介している

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