カバニエドール

カバニエドール (Kabanie Doll)

 住宅地と商業地の合間にひっそりとあるケーキ店。店内はゴシックな雰囲気で真夏の昼でもなお薄暗い。里見一族が思いつきで始めたが意外と繁盛している様子。

内装について

 各テーブルが照らされるように特殊な形状の窓で採光されているが、それ以外にはこれといった照明器具は用いられていない。天井の高さもあいまって濃い影に支配された空間になっている。

 夜になると独りでにシャンデリアの蝋燭に灯がともる。注文すればワインなども出るようになる。ただし悪酔いする不作法なお客様はお断り。

 店の奥の厨房は魔女の工房も兼ねていて、端に大きな竈と鍋が設置してある。冷蔵庫の中も季節のフルーツや冷やしたタルトの脇にヤモリの眼球を並べた シャーレが置いてあったりしてあまり保健所には見せられない。

外観について

 一見教会のように白く堅牢な作りの建物。窓が細長い上に壁の厚みがあるので、外からは中の様子を窺いにくい。

 裏庭に小さな植物園を構えているが、死者の精を吸ったベラドンナが裏門を守っていて容易に踏み込むことは出来ない。無理にそちらから入ろうとすると副交感神経を刺激されて自失状態に陥り、その後に自ずから引き下がってしまう仕掛け。

何をする場所か

 洋菓子と喫茶、そして少々の会話を楽しむ場所である。ただしあまり大きな声で騒ぐお客様はお断り。なにしろこの店の暗がりに潜む住人達は騒音を嫌うのだ。

 ケーキはテイクアウトも可能。

メニュー

  • ギロティンカットのミルクレープ
  • ブラッドソースのレアチーズ
  • キャット・マルメール風モンブラン
  • ラズベリのティラミス
  • 季節のフルーツのタルト
  • メープルとハーブのプリン
  • 蛇苺のショートケーキ
  • ナギーフィッシュにうってつけのバナナロール

登場人物

関係者

比企玉緒
パティシエ兼店主。たまに自分の種をケーキに植え付けているという噂も。
兎夜宵姫
店員。垣間見える腹黒さが特殊な趣味の男性客に好評という噂も。
途奥彗
店番兼店長代理。

舞台とした話

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資料リンク

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