こっくりさん
こっくりさん
エンジェルさま、キューピットさん、分身さまなど異称多数。複数人数で行う占いの一種。狐狗狸さんなどとも綴り、この場合は稲荷神や犬の霊などを占いの根拠としている場合が多い。
三つ又に組み合わせた棒の上に盆などを乗せて手を置き、占いをする時に指定した方向に動く(Yesなら左、Noなら右など)という方法、三つ又に組み合わせた棒に指を置き、五十音、Yes/Noなどが書かれた紙の上に置くと質問に従って自動的に紙の上を動くという方法、硬貨などに指を乗せ、前述のような紙の上に置くと質問に従い自動的に紙の上を動くという方法、筆記用具を掴んで紙の上に自動筆記させるものなど、パターンも多岐にわたる。
こっくりさんとしてラベルを貼られるものは、主に10代程度の学童や生徒が行う占いで、複数人で行うものであると思われる。
催眠術という観点からのメカニズム
占いをする人は占いをするという集団認識による軽い催眠状態にある。さらに同じ態勢を取りつづけることによる筋肉の不随意運動により、意識とは関係なく占いの用具が動き、意識とは関係なく占いの結果が告げられることで催眠状態が深まり、術者のいない催眠状態が作り出される。
この無意識に陥る催眠状態では催眠状態を解除する術者がいないため、ちょっとしたきっかけで催眠状態に戻ることが多く、これにより筋肉の硬直などの影響が生じる。