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| オノゴロ島は通称であり、正式名称は『東京湾特別行政区敷設予定人工島跡ごみ最終処分場予備地』。 | | オノゴロ島は通称であり、正式名称は『東京湾特別行政区敷設予定人工島跡ごみ最終処分場予備地』。 |
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| == 略図 == | | == 略図 == |
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− | http://kataribe.jp/wp-content/uploads/2015/12/c81551ae80c518d8ad46b7fa2368215a.jpg|概略図 | |
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| http://kataribe.jp/ha/28945.html より。 | | http://kataribe.jp/ha/28945.html より。 |
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| 東京湾から海を眺めれば必ずと言っていいほど目に入るはずなのに、奇妙なほど人々はオノゴロ島が何であるかを正確に知らず、政府の人間ですら担当するもの以外には認知度が低い。そのため僅かな真実と共に様々な噂が流布している。 | | 東京湾から海を眺めれば必ずと言っていいほど目に入るはずなのに、奇妙なほど人々はオノゴロ島が何であるかを正確に知らず、政府の人間ですら担当するもの以外には認知度が低い。そのため僅かな真実と共に様々な噂が流布している。 |
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− | 特別国有地として一般人の接近や上陸は許可されておらず、常に海上保安庁の船舶によって監視されている。
| + | 特別国有地として一般人の接近や上陸は禁止されており、常に海上保安庁の船舶によって監視されている。 |
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| == 超常と陰謀の島 == | | == 超常と陰謀の島 == |
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| <blockquote> | | <blockquote> |
− | 島そのものが既知の魔術や技術と異なる不明な原理で外部からの認識を阻害する力場を放射しています。その効力は力場に対する抵抗力を持たないすべての意識体に作用することが確認されています。力場の効果により大衆のオノゴロ島へ対する認識は非常に希薄であり、図らずも島の隠蔽に寄与しています。しかしながら日本国政府はこの力場だけでは島の完全な隠蔽と封鎖には不十分だと判断し、島外からもこの力場を補強する形で結界を施しています。
| + | 島そのものが既知の魔術や技術と異なる不明な原理で、外部からの認識を阻害する力場を放射しています。その効力は力場に対して抵抗する思考を持たないすべての意識体に作用することが確認されています。力場の効果により大衆のオノゴロ島へ対する認識は非常に希薄であり、図らずも島の隠蔽に寄与しています。しかしながら日本国政府はこの力場だけでは島の完全な隠蔽と封鎖には不十分だと判断し、島外からもこの力場を補強する形で結界を施しています。 |
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− | 島の異常性は実際に上陸した場合にのみ現れます。島外から見た場合、島の姿は変化が見られません。所々に建造途中で放棄された鉄筋構造やクレーンがあるのみで特筆するべきものはありません。島に上陸した場合、そこには本来存在しないはずの地形や構造物が出現します。それらは海岸部付近だけで少なくとも2314ヶ所存在します。島内ではユークリッド空間も大幅に拡張されており、その拡張比率は島の中心に向かうほど指数関数的に増大していきます。これはGPSと調査団が計測した移動距離との誤差で示されました。現在島内に広がる敷地は少なくとも300k㎡以上拡張されていることが判明しており、調査団の見解ではそのさらに数十倍と示唆されています。
| + | 力場以外の島の異常性は実際に上陸した場合にのみ現れます。島外から見た場合、島の姿は所々に建造途中で放棄された鉄筋構造やクレーンがあるのみで特筆するべきものはありません。島に上陸した場合、そこには本来存在しないはずの地形や構造物が出現します。それらは海岸部付近だけで少なくとも2314ヶ所存在します。島内ではユークリッド空間も大幅に拡張されており、その拡張比率は島の中心に向かうほど指数関数的に増大していきます。これはGPSと調査団が現地で計測した移動距離との誤差で示されました。現在島内に広がる敷地は外周部だけでも少なくとも1300k㎡以上拡張されていることが判明しており、調査団の見解ではそのさらに数十倍と示唆されています。 |
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− | 島内には独立した人類に限定されない知性体による都市国家規模の文明社会が複数確認されています。それらの社会は部外者に友好的なものから排他的なものまで様々です。それらの勢力の大半は交易をおこない、見かけ上は互いに不可侵の姿勢を示しています。海岸に近い領域では現代文明に近似した社会が存在します。これらは島の封じ込めを行う以前に島へ侵入した外部の個人または組織が構築したものと思われています。島の中心部へ向かうほど文明体系は現実と乖離する傾向にあります。現在確認されている島のもっとも深い位置にある集落では古代ケルト文化と唐王朝時代の中国の二つに類似性を示す文化を持つ未知の種族によって構成されていました。
| + | 島内には独立した人類に限定されない知性体による都市国家規模の文明社会が複数確認されています。それらの社会は部外者に友好的なものから排他的なものまで様々です。それらの勢力の大半は複数の中立な交易地で交易をおこない、見かけ上は互いに不可侵の姿勢を示しています。海岸に近い領域では現代文明に近似した社会が存在します。これらは島の封じ込めを行う以前に島へ侵入した外部の個人または組織が構築したものと思われています。島の中心部へ向かうほど文明体系は現実と乖離する傾向にあります。現在確認されている島のもっとも深い位置にある集落では古代ケルト文化と唐王朝時代の中国の二つに類似性を示す文化を持つ未知の種族によって構成されていました。 |
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| === [[HideandSeek]] === | | === [[HideandSeek]] === |
− | HideandSeek。それ自体はありふれた一件のBarにすぎない。この名前は、そこに出入りする非日常の側面を持つ者達のコミュニティの代名詞となっている。彼らはどこにでもいる。同じような店が関東各所に点在し、お互いのやるべきことをやることで成り立つ裏の世界がそこにあるのだ。
| + | HideandSeek。それは非日常の側面を持つ者たちが集まる、とあるBarの名前だ。そしてそれは、彼らの暗黙の集いそのものを表す隠語でもある。彼ら、あるいはこの店は世界各地に点在している。HideandSeekはお互いがすべきことをするという形で自然と成り立つ裏社会の一つだ。</br> |
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− | 彼らがオノゴロ島に抱くイメージは個々様々だ。『興味の対象』、『厄介事のタネ』、『理想郷』、『仕事場』、『悪の根源』、『利益の塊』、『瑣末な物事の一つ』。ただひとつ共通していることは、必要があれば彼らはそこへ向かうことを厭わないことである。
| + | そこに集う彼らがオノゴロ島に抱くイメージは個々様々だ。『興味の対象』、『厄介事のタネ』、『理想郷』、『仕事場』、『悪の根源』、『利益の塊』、『瑣末な物事の一つ』。ただひとつ共通していることは、必要があれば彼らはそこへ向かうことを厭わないことである。</br> |
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| + | HideandSeekは驚くべき事にオノゴロ島内にもいくつか存在する。さすがに島から集まった依頼が島の外に流れることは稀だが、ゼロではない。 |
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| ==進入手段== | | ==進入手段== |
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| * 住人が住まう集落やスラム街の他、存在しないはずの不可解なスポット(謎の摩天楼群や森林、山岳など)が多数確認されている。 | | * 住人が住まう集落やスラム街の他、存在しないはずの不可解なスポット(謎の摩天楼群や森林、山岳など)が多数確認されている。 |
| * 強力な異能者や怪異を含む『住人』の存在が確認されている。それが島から発生したのか不法上陸したのかはもはや不明。 | | * 強力な異能者や怪異を含む『住人』の存在が確認されている。それが島から発生したのか不法上陸したのかはもはや不明。 |
| + | *『住人』のほとんどは人間とほぼ変わらない容姿をし、身体能力も人間並み。人外も確認されてるが圧倒的に少ない。 |
| * 異常性の原因は不明。通常の状態に戻す方法は見つかっておらず、事実上島の超常的な力には誰も手出しできない状態となっている。 | | * 異常性の原因は不明。通常の状態に戻す方法は見つかっておらず、事実上島の超常的な力には誰も手出しできない状態となっている。 |
| * ある種の大規模な認識阻害が働いており、オノゴロ島を強く意識していないものは島の存在を希薄にしか認識できなくなる。 | | * ある種の大規模な認識阻害が働いており、オノゴロ島を強く意識していないものは島の存在を希薄にしか認識できなくなる。 |