霞ヶ池ハートフル公園
「霞ヶ池の有害公園って知ってる? 本当はハートフル公園て言うらしいんだけど、なぜか有害公園って呼ばれてるんだって。理由なんて知らないわよ。霞ヶ池? 池ってからにはどっかの池なんでしょ。とにかくそう言う公園があるのよ。公園ていっても観覧車とかある大きいやつね。もうずっと前に潰れてるんだけど、その公園の池の水を毎日飲んでればどんな悪いものも流れ出して綺麗な体になれるんだって。えー、便秘ー? そんなのすぐ良くなるよきっと。それどころか昔の失敗とかさえも消えるらしいんだから。私の失敗? やだ、そんなの秘密に決まってんじゃん。誰にだって言えないことの一つや二つはあるよ。でも変だよね、なんでそんないい公園が有害公園なんて呼ばれてるんだろう?」
HeartfulならぬHurtful Parkと揶揄され、有害公園と呼ばれる都市伝説上の存在。
霞ヶ池の湖畔で90年代に開発されたとされる公園。実際には霞ヶ池は大昔に干拓されてただの地名になっていたし、公園も企画は上がったもののバブル崩壊によりスポンサー企業が倒産、消滅している。
- 地権者
園内の資料を当たると南吹利開発株式会社という企業名が出てくる。90年代初めに倒産した企業。
メモ
他界レベル
- 3:現実と切り離された他界
その存在を信じている「有害な」者だけが辿り着ける可能性を持つ。霞ヶ池、吹利に対して無知であるほど可能性は上がる。
現況
山の中に切り開かれた1ha程の荒れ地。入り口近辺には周回バスや工事用重機が放棄されている。中にはいると管理建物、牧場跡、釣り堀等が荒れ放題ではあるが残っている。そして公園の中央にはシンボルとなっている高さ20m程の観覧車。「噂」でもこれは言及される事が多く、真夜中に独りでに動き出すとも言われている。
公園の奥はそのまま霞ヶ池のほとりとなっており、病も罪も流れ落とす水が溜まっているとされている。
現在、園内のバスや管理建物を利用して二人組の犯罪者が住み着いている。
交通
市街地より自動車で30分。細い山道を登った先に忽然と開けている。ただし、公園に縁なき者は道が途中で途切れているのみである。
歴史
1990年代初頭の遺物。