オノゴロ島には未知の生命体や怪異が存在している。それがいつどこから島に定着したのかは不明である。
人間
島の外周に限って言えば、小動物や植物を除いて最も多く確認されるのは人間である。彼らは文化文明の差はあれど現界の人間とあまり変わらない。
唯一異なる部分は島の異常性に幾分か慣れていることである。島の特異な現象に対しての対処法を経験的に心得ているのだ。
彼らのほとんどは数千から数万程度の規模で集まり各地に都市国家規模の社会を築いている。それぞれの統治者によって価値観も文化も異なる。
彼らの由縁は各々様々であり、秘かに現界から渡ってきた者も居るがそれは少数である。大多数は古くから代々生活していたと主張する。
それはオノゴロ島の現界での歴史と矛盾するのは明らかだが、驚くべきことに彼らの主張の証左となる痕跡が無数に発見されている。
人外
人間と同等、あるいはそれ以上の知能を持った人ならざる存在。島内では衆目の面前でもたびたびその姿を現す。しかしその個体数は人間に比べると圧倒的に少ない。人間100に対して1程度の割合である。
その生態やスタンスは様々であり、人間に友好的かどうかは実際に確認してみるまで分からない。