マナン・リチェ

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マナン・リチェ Manan Ritye

異界間の超空間的位置把握と渡航を行う異能の名称であり、同時にその異能を発現させることによって赴く異界の名称である。メネウ族の言葉で、マナンは海、リチェは星を意味する。 

マナン・リチェの子は、メネウより預けられた小舟カルモネとそれを漕ぐ櫓エメ・レ・エムを用いることにより、術者を含めた複数人数を渡航させることができる。また、これらの道具は水の力によく馴染むため、水のリーアを使用する際の媒介にもなる。

この異能を発現したメネウ族は特にマナン・リチェの子と呼ばれ、深い藍の交際と、星紋(マーハ・リチェ)と呼ばれるメネウの守護力の宿った刺青を生まれつき持っている。

マナン・リチェは水面下にあらゆる光景を映す地平線のない海と、無数の星を散りばめた空からなる異界である。伝承によると、これはメネウ・マナレーンの用いた海図なのだという。星々の位置は移動と共に無秩序に変化するため、どれほど経験を積んだ漁師でも、この海を自在に航海することは出来ない。ただ、マナン・リチェの子だけが、星紋と天極星(或いはハアスの口と呼ばれる、マナン・リチェの中でただ一つ動かない星)を頼りに舵を取ることが出来るのだ。

ノーティス学院の教授エニス・ラムなどはこれを、あらゆる超空間と異界の位置関係を平面的に解釈した異界と説明している。

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