『聊斎志異』を読む 妖怪と人の幻想劇
猟奇的な興味ではなくコントとしての思想的表現を軸に聊斎志異を読み解く。後半は狐の話を中心に紹介。
- 著
- 稲田孝
清朝が生んだ古今怪異文学の傑作『聊斎志異』。科挙にやぶれた蒲松齢(ほしょうれい)がはぐくんだ四百数十編のロマンは、豊かな想像力と現世への鋭い眼差しにより、芥川、太宰さらには西欧文学にも深い影響を与えた。全編を覆う、美しい仙女、恐ろしい幽鬼、鳥獣花木の精の跳梁。これら超自然と人間たちが織りなす、美と哀しみと妖気たゆたう不可思議空間を読み解く。
用語や登場人物
- 用語や人名
- 解説
メモ
- ちょっと強引な解釈もあると思いますが、引かれていたマルクス主義的解釈ほどではないか。