旧約聖書 Old Testament
ユダヤ教、キリスト教の正典。大部分はヘブライ語で記述され、一部にアラム語が用いられている。
「旧約」とは、新約聖書『コリントの信徒への手紙二』3章14節にある「古い契約」という言葉を元にキリスト教徒が用いたもの。
また、キリスト教側で用いられる「旧約」と、ユダヤ教聖典とでは、一部に文書に正典、外典の取り扱いの異同がある他、一部にの編纂順序が違う箇所がある。
慣例的には、ユダヤ教聖典も指して「旧約」と呼ぶことも当たり前のようになされるが、ユダヤ教側ではもちろん「旧い契約」との概念を受け入れてはいない。政治的に正しい呼称として「ヘブライ語聖書」というものがあるが、一般的ではない。
「ユダヤ教聖典」の正確な呼称は「トーラー・ネビィーム・ケトウビーム」または「TNK(タナク)」である。
収録書
- モーセ五書
- 創世記
- 出エジプト記
- レビ記
- 民数記
- 申命記
- 歴史書
- ヨシュア記
- 士師記
- ルツ記
- サムエル記
- 列王記
- 歴代誌
- エズラ記
- ネヘミヤ記
- トビト記(ユダヤ教とプロテスタントでは外典)
- ユディト記(ユダヤ教とプロテスタントでは外典)
- エステル記
- マカバイ記(ユダヤ教とプロテスタントでは外典)
- 教訓書(知恵書)
- ヨブ記
- 詩篇
- 箴言
- コヘレトの言葉
- 雅歌
- 知恵の書(ユダヤ教とプロテスタントでは外典)
- シラ書(ユダヤ教とプロテスタントでは外典)
- 預言書
- 大預言者
- イザヤ書
- エレミヤ書
- 哀歌
- バルク書(ユダヤ教とプロテスタントでは外典)
- エゼキエル書
- ダニエル書
- 小預言者
- ホセア書
- ヨエル書
- アモス書
- オバデヤ書
- ヨナ書
- ミカ書
- ナホム書
- ハバクク書
- ゼファニヤ書
- ハガイ書
- ゼカリヤ書
- マラキ書
- 大預言者
用語
- 「TNK(タナク)」
- ユダヤ教スタンダードで、特にで重視される、『トーラー』(律法)、『預言書』(ネビィーム)、『諸冊』(ケトウビーム)の頭文字からなる呼称。ユダヤ教の立場からすれば『律法』を「旧い契約」とみなす『旧約』の呼称は容認し難い、とされる。
- 旧約聖書外典
- 1世紀ごろユダヤ教聖書編纂が行われたとき、「ヘブライ語写本がないため異教・異端の可能性が高い」との理由で正典から除外されたもの。大部分のプロテスタント以外のキリスト教諸派では正典として扱う。
- 用語
- 解説
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