邪視について
呪力や魔力などを帯びた眼あるいは視線のこと。
『見る』という行為に呪術的な意味合いを持たせた民間信仰に由来する。
通常、悪い意味に使われる用語だが、ここではその性質の善悪に関わりなく、広く特別な力を持つ眼あるいは眼力も含むこととする。
黒館護牢の邪視
西園寺久遠の邪視
西園寺久遠は、自らと霊的に融合した鬼の力に由来する邪視を鬼の眼と呼んでいる。
具体的には以下のような能力を持ち、その能力を用いる場合には瞳が金色に変わる。
- 霊体やオーラなど本来は不可視の霊的存在を見る
- 陰形を見破る
- 眼力で人の認識を狂わせる(催眠術と同程度のもの)
- 非常に優れた視力 (高速運動を見切る,かなり離れた場所から細部を見る,暗闇を見通すなど)
- 他人の挙動を正確にトレースする
総じてコミックやライトノベルによく見られる邪視の設定に近く、一方で伝統的な邪視信仰のイメージからはやや乖離したイメージで設計されている。
円井ひとめの邪視
ギリシア神話の一つ目の巨人であるサイクロプスを父に持つ円井ひとめ。その単眼には様々な能力が隠されている。
- 殺人光線
- 幻惑能力
御剣劉斗の邪視
御剣劉斗は、一族の中に現れる邪視(御剣一族では神眼と呼ばれている)の持ち主である。
生物学的には特殊なところのない眼であるが、霊的には違って見えるらしい。おそらく一族全体に他界との繋がりがあり、それが特に強いものが邪視を発現させるのではないかと推測される。
御剣劉斗の神眼は以下の能力を備え、より強く発現した場合にはさらに別の能力を得るらしい。また、後からの覚醒もありうる。
- 見切り
- 千里眼
- 催眠術
- 幻術
- オーラの視認
- 眼の魔力
- 霊的急所が見える
- 空間の切れ目が見える
- 物体のつなぎ目(ほころび)が見える
- 魔力の切れ目が見える
発現した場合にはまだまだ追加。
『見切り』〜『オーラの視認』までは西園寺久遠の鬼の眼と共通しており、やはり伝統的な邪視信仰とはやや乖離したイメージで設計されているようである。
本宮和久の邪視
本宮和久も、御剣劉斗と同じく一族に稀に現れる邪視(本宮家では魔性の瞳と呼ばれている)の持ち主である。
その瞳は青く、以下のような能力を備えている。
- 見つめた空間を操り、変形切断転移などを行う
- オーラを視認する
- 心を捉える
やはり、伝統的な邪視信仰とはやや乖離したイメージで設定されているようだ。
しかし一方で、ML記事やチャットログに散見されるプレイヤーの発言から『一族では不吉なものとして扱われている』ようでもある。その点で邪視信仰に通じるものがあるように思える。
資料リンク
- Wikipedia日本語版:邪視 (中東)
- Wikipediaによる中東の邪視信仰に関する解説。