無戸室家
無戸室家(うつむろけ)
五式の水を司る守護家。創造能力者の一族。
江戸時代の頃の先代が五式の一つとなり、九州におけるシステムの管理役。火の国熊本に本家を構えるのに水を司るのは『湧き出る生命』としての属性を持っているため。
裏社会とは極力関係を絶ち、ひっそりと暮らしている。五式の中では恐らく、一番少数な一族。
一応対外的な事を考えて、北海道に数代も前に別れた分家が存在するが現在はほとんど交流を行っていない。
無戸室家の起源は天神の子孫の分流でコノハナノサクヤビメを信仰する一族だったが今はその色を薄くしている。本家『城塞屋敷』の最上部の一角に神域がありそこに神体となる樹が埋っているが、当主以外見ることも触ることも禁じられている。
能力に目覚めた者の内、一定の水準以上にある者は無意識に能力を昇華させてようという行動を起し、能力を高めていく内に一定の法則に則った創造物を作る。法則は個人において大きく異なる。
- 前当主・無戸室知慧:十二直に纏わる創造物を創造。星読みの神仏の創造を行うが、結果は不明。
- 当主代理・無戸室香苗:五行思想を元に5体の創造物を創り、他界の呪術を合成させ天地の理を持って魔神を創ろうとした。結果的には失敗に終わる。
鴇竺一族と深い交流を持つ。
創造能力者の一族において個人保有の戦力は悪魔で一人と数えられる。
そのため無戸室香苗の創造する魔獣や無戸室近衛の創造する生命は近衛保有の戦力として数えられ、創造主を失った創造物は組織に登録はされていない。
- 規模
- 少数。
- 知名度
- 一般、他組織に知られていない。歴史の古い妖怪や、五式の関係者のみが知っている。
メモ
- 熊本県上益城郡に本家がある。
- 無戸室家本家、通称「城塞屋敷」と言われいるがそもそも知名度がないため身内や関係者でしかほとんど使われない。
- 城塞屋敷内で様々な能力研究を行っていて、各地に情報収集のための人員を巻いている、という噂がある。→実際に研究を行っているのは隠れ里で無戸室家ではない。
所縁の者
- 無戸室香苗(———・かなえ)
- 無戸室家当主代理。近衛の義母。魔物を産み出す創造能力者。呪術を取り入れることで魔神を生み出そうとしたが失敗する。
成功していれば魔神創造能力者に昇華していた。体内『サーキット』と言う特殊な呪術的回路を持つ。
- 無戸室近衛(———・このえ)
- 無戸室家当主候補。作成した3Dに生命を宿らせる創造能力者。
故人・謀出無
- 無戸室智慧(———・ちえ)
- 故人。無戸室家前当主。折紙に生命を宿らせる創造能力者。死因は秘密とされている。享年60歳。自らの皮膚で作った折り紙に生命を移して妖魔となった、という噂が立ったが真意は不明。戸籍上死亡した後は謀出無慧湖(むなしで・さとこ)と名乗り、若返った姿で吹利に滞在している。
- 無戸室早樹(———・さき)
- 故人。香苗の姉。作成した物を妖魔化させる創造能力者。事故で死亡。1990年、享年21歳。事件の真相は不明。警察関係でも極秘となっている。
- 無戸室結間(———・ゆうま)
- 故人。早紀の夫。普通の人間だったが事故で死亡。1990年、享年25歳。事件の真相は不明。警察関係でも極秘となっている。
- 無戸室銀神(———・しろみ)
- 故人(?)。五式の水を司る守護家となった当時の当主。水銀の霊性を元に他界の術と自らの能力を融合させる事を行い、成功した偽神創造能力者。もっとも始祖に近づいた者。性別不明。当時は吹利に在住していた形跡あり。
- 無戸室咲耶(———・さくや)
- 故人(?)。無戸室家の始祖。文献に名前が載っているだけで詳細不明。元は皇族の出らしく『偽神創造』『魔神創造』『真書創世』という研究書を残したが隠れ里に封印されている。文献作成の際には鴇竺一族の長、鴇竺御世が深く関わっている。
関連地名
関連用語
- 無戸室家壱村屋敷
- 吹利県壱村に建つ無戸室家所有の古屋敷。当主が吹利に滞在する時のためにあるものだが、地下には他界があり、時々祭りが行われている。
関連組織
- 五式
- 無戸室家が所属する機関。
歴史
明確な発祥時期はなく、古くから九州の山奥で神世を伝える一族として存在していた。
現代では五式の運営に関わる傍ら主に不動産業、農業、地元や大手企業の水に関する工業に関わりを持ち、裏の名家として存在している。
土地はあるが山ばかりで、もっぱら熊が出るのでほとんどの地域を立ち入り禁止、保護区に指定している。
言及作品
おまけ
規模:E 財力:D 土地:C 権力:D 影響力:D 発展性:C
- ランクの技能値換算(暫定)
S=24~
A=20~24
B=16~20
C=12~16
D=8~12
E=4~8