桃の芽吹く根の国
桃の芽吹く根の国
他界の主
- ヨモツオオカミ
- 桃源郷を目指す死者たちの願いによって作られた根の国の維持神。タケハヤスサノオノミコトがモデルとなっているようだが明確な人格は存在しない。
今の状態であれば、強制力18の判定で成功すれば融合することで人格を乗っ取ることも可能。
他界の用途
死後の世界に楽園を求めた自殺者たちの桃源郷。
桃源郷へ行ける自殺用練炭コンロ、という事でオカルトグッズとして売り出された商品が事の発端である。
物理構造
直径30kmほどの、いびつな形をした海底の島。
外側は雪のように降り積もる白い霊魂で視界をふさがれている。どこまで行っても果てが無い。
中央には光の柱があり、上の方で傘を開くキノコのように広がっている。
島の上は花が咲き乱れ、さまざまな種類の桃の木が実を茂らせている。
島の東側に洞府『紅華洞』の入口が存在し、北西に現世に繋がる黄泉平坂への出口が口を開いてる。ここから脱出する場合、難易度15での判定を三回成功する必要がある。なお、島内で採取した桃を投げる事で、判定時追加の特徴値4を得る。また、島内で桃以外の食物を摂取した場合と、PCが根の国突入時に死亡している場合は、特徴値-5も得る。
南側はヤソマガツヒノカミに浸食されており、住人達は穢れによる災厄に苦しんでいる。
独自の世界法則
島内で調理した食物を摂取した場合、ヨモツヘグイにより島を脱出できなくなる。
また、突入時死亡したPCとヨモツヘグイをしたPCは島内に居る限りシーンごとに余力を全快する。
現界との遮断方式
死による概念的な遮断。
移動方法
通販で販売された、何の苦しみも無く天国へ行けるというという売り文句の陶製練炭コンロで、車中で目張りして火を焚けば死亡と同時に根の国へと流される。死亡しなくても、死霊の類が車内にいる状態であれば車ごと根の国に流れる。それらを解析するには難易度14以上が必要。
異常状況
- 南側から、坂田謙二の変異したヤソマガツヒノカミの分霊が根の国を侵食しており、放置していればヨモツオオカミに成り変わる。そうなれば根の国は生命の根源とも言われる楽園としての相を失い、穢れ、即ち気枯れにより荒廃する。
住人
- 坂田謙二
- 血筋が原因で身体ごと根の国に流された類外検疫官。ヤソマガツヒノカミの零落した末裔。練炭灯籠の流しによって禊ぎ、気良められた状態で本来の神格を取り戻し、桃の芽吹く根の国に災厄を振りまく。
- 水雲女
- 紅仙姑の弟子で、桃園の管理人。ヤソマガツヒノカミの浸食を抑えているが、じりじりと押されている。元々深海の生物なので、海底にある根の国に出入りする制限が無い。
- 朱金娘々
- 紅華洞の洞主。桃の芽吹く根の国を発見し、天然の仙桃園として活用するため洞府の入り口を繋げる。
- 自殺者たち
回収しうる遺物や研究材料
- 仙桃
- 天然の仙丹。食せば仙人になり、不老長生を得る。