星間アジサシ Interstellar Tern
宙域に生息する星間渡航生物の一種。 大集団を形成し、一定周期で多数の星域を巡る。かつて地球に生息していた北極圏から南極圏にかけて往復で三万五千キロの距離を越冬したキョクアジサシにちなんでこう呼ばれている。
正式名とは違う俗称であるがこちらの呼び方の方が一般的。 本来鳥ではなく、宇宙エイの一種である。全長は約2m程、体色は白。数十万羽にも及ぶ集団を組み、一斉に何万光年先の宙空へとワープする。この集団ワープ時に見られる光の筋は通称バードラインと呼ばれる。
移動は常にきまった特定の星域で、座標誤差はほとんどなく正確に目標地点に到着するという。彼らがなぜ大集団で星間を行き来するのか、どうやって位置を把握しているのかは、解明されていない。