ドラゴン ( dragon )
一般には爬虫類をベースとした伝承上の生き物。
恐竜を連想させる姿をした、いかにも恐ろしい怪物ないし悪魔的な存在としての西洋のドラゴンと、蛇を連想させる姿で神格扱いされることの多い東洋のドラゴンとに大別される。(他に、オセアニア、アメリカ、中東、アフリカ、スラブなどにも広くドラゴンの伝承はある)
西洋におけるドラゴン
巨大で鱗や角を持ち、コウモリのような翼を広げ炎の息を吐く爬虫類。
一般的に西洋の伝承におけるドラゴンは倒されるべき怪物として扱われ、しばしばドラゴン退治の英雄と結び付けられる。特にキリスト教の影響を受けた伝承では、その傾向が強い。
狡猾な知性を持ち、金銀財宝を山の洞穴に溜め込んで、ときどき人里に下りて被害をもたらす──というのがステロタイプなイメージである。
東洋におけるドラゴン
蛇のような長い体と短い脚で翼がないのに空を泳ぐように飛ぶ神格。
特に中国の文化の影響を受けている範囲では、高貴な神獣ないし神そのものとして扱われ、しばしば水や雨,雷と結び付けられる。
関連する用語
- 逆鱗
- 東洋の龍の顎の下に一つだけあるという、逆向きに生えた鱗のこと。これに触れると怒り狂い暴れまわるという。
転じて現代では、そのことに触れるとその人を烈火のごとく怒らせる事柄を指すようになった。