斧淵雨海(おのぶち・あまみ)
その昔、人身御供として橋の根元に埋められた娘。その犠牲を尊んで『橋姫』と呼ばれていた。しかし『人身御供とは無益なもの』との意識が人々の中に強まるうちに、自らも橋を護る意義を見失い、現世に現れた。 人の思い、そして時には人自身を『渡す』者となる。
小説
- 『誰を待つらん……橋姫由来』
- 人間によって形作られた、妖怪橋姫のモノローグ
- 『コンビニの風景』
- コンビニでの、レジの前の鬼とのやりとり。
- 『稲荷……禁足地』
- 隠れ続ける妖怪達が、一時隠れる場所、禁足地。
- 『かささぎの橋』
- 七夕前夜、織姫と彦星を渡す『かささぎの橋』を思う雨海。
- 『給料日の千切りキャベツ』
- お給料日のお祝いは千切りキャベツにて。
- 『存在意義不鮮明』
- 元々は人間であり、今は妖怪。自分の存在意義に悩む雨海。
- 『想音』
- 子供達の演奏する曲、その中の想いに反応した雨海は。
- 『世の中の流れなんて』
- 現世の流れに、とんと疎い妖怪の図。
- 『まだ少し早いけれども』
- そしてやはり人の世の時の流れは速いもので。
- 『黄土高原的なる青空に』
- 猫又のお銀と出会った橋姫。