影渡りについて
自らの身体を影に変えて他の影に潜み、それを渡る技術。
吸血鬼の特殊能力としてしばしば見られ、この力が彼らを神出鬼没の夜の住人とならしめている。
六兎結夜の影渡り
自らの身体を影に変えて他の影に潜み、それを渡る技術。
元々変身の研究の副産物でできた技で、結夜自身は変身しきる前段階として影の状態を捉えている。
視覚的に知覚される影の姿は、別次元に属する結夜の本体から顕現した繋がりのようなものにすぎず、この形態にあるとき結夜にとって三次元的な距離は意味をなさない。
実のところ物質宇宙に存在する結夜という生命体は、この異次元にある結夜の本体から顕現した一現象に過ぎない。無限的な再生能力もこの本体に由来するもの。