桜姫
平安期の紅雀院家の娘。ハルヒノサクラノヒメの神名で吹利春日神社の祭神としても知られる。
「昼は朝廷に仕え、夜は閻魔大王に仕える」といわれた異能の人である小野篁と恋仲であり、それがゆえに吹利の人穴をめぐる事件で生けるとも死せるとも定かならぬ宿命を負い、のちに神になったと伝承は語っている。
小野小町は彼女の孫娘であるとの伝承があることからも分かるように、絶世の美少女(可愛らしいタイプの)の姿である。ちなみに高村家は彼女と小野篁との傍系の子孫であるとも伝承されている。
歌をよくし人を慈しむ彼女は「春日の丘」の神でもある。だが、その力は(特に物理領域では)さして強くないし、春日の丘を離れる事も無い。それでも吹利の人々から慕われ、吹利の守護神であるともいわれている。