ローテン・レーヴェRoten Lowe
42年初頭に行われた本土再進攻作戦で壊滅したねこみみ降下猟兵計画の、数少ない生き残りの一人。階級は中尉。
その原型となった不死の錬金術師アナスタージア(カトレア)と酷似した容姿を持つことから、Rothaarigen Anastasia(赤毛のアナスタージア)と名づけられる。
ねこみみ降下猟兵計画の初期段階で、都市殲滅兵器として製造された実験体である。
当初の予定では、カトレアの暴走形態である黄金の獅子を、完全に制御できる程度の出力に絞った模造品として作られるはずだったが、完成したのは暴走こそしないが、熱と光を自在に操る程度の異能しか持たない、単なるワーライオンであった。
生産コストの問題もあり、量産はされなかったが、彼女の持つ異能は後の量産ねこみみ降下猟兵でも採用されるプラズマ推進理論の基礎となり、計画に大きく貢献した。
部隊壊滅後は祖国遺産協会内の部署を転々とし、手柄を立てていた。祖国への忠誠は薄いものの、姉妹たちを壊滅させた英国とその空戦魔女たちへの憎しみは人一倍強い。
超力飛行戦闘団には、その腕を買われスカウトされる。
消失水平線内で発見された少女、アンネとの交流の中で、敵対する連合軍の兵でもない、言ってしまえば民間人である彼女の扱いに疑問を持ち、逃亡を図った。
異能・戦闘方法など
周囲に展開したプラズマフィールドの推進力により、超音速での飛行が可能。また、プラズマフィールドの熱によって、機銃などの物理的な飛び道具は蒸発させられるため無効。ただし、デネブのサイコパワーを纏った銃弾などは通用するようである。
攻撃方法は、凝縮光によるビームと、口から放出するプラズマ火球、爪や牙による物理攻撃などがある。周囲にプラズマを纏い、超音速で体当たりする必殺技『プラズマタックル』は、絶大な威力を持つものの、自身にも大きなダメージを与えるため、よほどの事がない限り使用することはない。